RECORDS

書評、動画実況、機材、ソフト、動画編集、副業、How to

【書評】『「稼ぐ力」を身につけた9人のビジネスストーリー  それ、売りますか?貸しますか?運用しますか?無料という手もありますよ』を読んで

「稼ぐ力」を身につけた9人のビジネスストーリー それ、売りますか?貸しますか?運用しますか?無料という手もありますよ。

やりたいことをやり続ける幸せな人生を送るには最低限のお金が必要。じゃあやりたいことで稼いじゃえば??




みなさんこんにちは!

本日は、泉 正人さんの

「稼ぐ力」を身につけた9人のビジネスストーリー  それ、売りますか?貸しますか?運用しますか?無料という手もありますよ

を読みましたので、簡単な概要と自分なりに参考になったことのメモ、それに対する意見や考えを書いていきたいと思います!

 今回は③のメモが少し長いので、③以降は時間があるときに読んでいただければ嬉しいです。ただ、大変ためになる事ばかりです〜!

① 著書情報

発売日:2017/9/20
ページ数:192p
出版社:朝日新聞出版 (2017/9/20)
ISBN-10:4023316059
ISBN-13:978-4023316058

② 簡単な概要

 まず概要に先立って、著者である泉正人さんは

東京・新宿と大阪、ニューヨークで、社会人向けの金銭教育を提供する「ファイナンシャルアカデミー」を運営し、(略)2002年の開校以来、受験生は述べ43万人を超え、若い女性からシニア層まで幅広く、お金の悩みを解決してきました。(本著より)

とあるように、お金のプロフェッショナルです。本著の他にも『お金の教養―お金が増える7つの法則と仕組み』や、最近ですと『52歳からのお金のリアル ― 定年後の“長生きリスク”に効く処方箋』など書かれています。

 そしてこの本では、そんなプロに様々なビジネスに関する相談がきます。その相談に対する具体的なアドバイスが対話ベースで書かれており、そのあとにその対話のポイントも詳しくまとめられており、応用可能な形になっています。

 内容は「カフェ経営」から「今の時代にあった個人で稼ぐビジネスの民泊や個人向けスタイリスト、撮影サービス」など、やりたいことを仕事にする方法やコツに関しても書いてあります。

 また、すでにビジネスをやっている方で「売り上げが伸びない」などの問題を抱えている方はもちろん、「個人で稼げるようになりたい!」、「起業に興味がある!」と言った方にもおすすめです。



③ メモと考え

※ここからはネタバレが含まれておりますので、必要な方だけご覧ください。

やりたいことをし続けるには?

『自分の「やりたいこと」を「ビジネス」にするために、一番重要なことは何か。答えは「ビジネスモデル」を考えることです。(本著より)


 端的に語られていますが、これがとても大切かつ難しいところだと思います。人生において『幸せになること』が存在意義だと思います。不幸になりたくて生きている人なんていないですからね。では幸せになるためにはどうすればいいのか。

 『幸せ』の定義には正解はなく人それぞれですが、一つはやりたいことをやり続けることだと思います。やりたいことをやっている人って希望に満ちていて、周りから見ても活き活きとしていませんか?

 しかし生きていくためにはお金が必要で、「やりたいことばっかやってられっか!」「生きていくので精一杯だ!」とおっしゃる方もいると思います。そんな方は少し考え方を変え、頭を使い、そのやりたいことをすることでお金を生み出せないか(=ビジネスモデル化できないか)?と考えてみましょう。その大きなヒントとなることがこの先書かれています!!長いので欲しいところだけ読んでいってください!
 

学生のネットワークを生かして新しいシッター事業を始めたい。

「 数字といっても、安さという単純な見せ方ではなく、ユニークなシステムで特徴付けるという手があります。例えば時間で区切ってみる 。」(略)
「『月15時間まで使い放題』は喜ばれるかも。」

「『安全性』の担保も欠かせない価値ではないですか?」(略)
「研修や保険加入は大前提として、LINEを使って動画や画像で親に報告するとか、若い世代ならではの提供の仕方もあるかなと思っています。」(本著より)

 今後事業をやられる方は参考になる文章ではないでしょうか。

 今は同じ業態がたくさんあるだけではなく、その商品やサービスの質が高いのが当たり前になってきています。したがって、どう差別化を測るかが大変重要です。

 「LINEで画像を親に報告する」はとても面白いですね。赤ちゃんの写真も溜まっていくので、そこでも新しい需要が生まれそうですね。

子育て中の女性を組織して無理なく働ける仕組みを作った。もっと規模を拡大したい。

 この事例もとても面白いです。相談者の"強み(学びの意欲)"をもっと押していくことになり、そこでこう提案しています。

高いマインドを育てる自己啓発系の講座や、より実務に近いロジカルシンキングやプレゼンテーションの講座などを企画して、社会経験にブランクがある人や自信を持てない人が意識や知識を補強していくための機会もワーカーさん向けに」提供していくのはどうですか? そしてその講座の履修生を「成長意欲の高い人材」として企業に売り込んで、インターンシップとして派遣する。(本著より)

 ただ外部講師を呼んで講座を主催し、そこから仲介料をもらって終わりではなく、その講座を受けた人を「〜のスキルを獲得した人!」とブランド(価値)をつけ、企業に売り込むという発想はとてもビジネスとして深くまで考えられてると思いました。しかも受けた人は自信もつく。それこそ三方良しですね。とても好きです(笑)

 また、

個人のスキルアップのための確実な近道は、実は「自腹を切ること」なんです。人は自分が身銭を切って支払ったものに対しては、必死になって元を取ろうとする。だから、同じ講義内容であっても無料より有料の方が習得度も満足度も高くなる。(本著より)

 これは大変共感します。「無料」には良いところ悪いところどちらもあり、使い方を誤ると大きな失敗につながります。「無料だからちょっと行ってみるか」というスタンスで講義に来るのはきっかけ作りとしては成功なのですが、結局惹かれなければ雑に受けてしまいがちです。

 なので主催者側としては、500円だけでもお金を取る、もしくは”きっかけ作り”として「無料」という戦略を使うのなら、「無料で来た人!」という括りで別の何かモチベーションの続くアクションを起こさなくてはいけませんね。せっかく来てもらうことができたのなら、そこでなんらかの関係性を作りましょう。

 また「無料」に関連する話で、最近仮想通貨取引を始めました。いきなり地腹切ってトレードすると、なくなる可能性があります。そのため、デモトレードといって無料でトレードを行える練習ツールがあるのですが、それだと練習にはなるが身が入らない。
 ということでオススメなのは、ある程度わかったところで、飽きる前に少額でも自分のお金を入れてやってみる。そうすると危機感が芽生えるので、「集中力」と「学ぶ気力」が全然違います。時間効率も結果的にいいのでお得です。

価格を決定する際の基本的な考え方①『コスト積み上げ型』

 商品やサービスを生みだすためにかかったコストを一つ一つ積み上げて、トータルの「原価」を算出し、さらに「利益」文を上乗せして決定するモデルです。(略)
 売り上げを増やすために必要な条件は、売り上げの件数を増やすこと。すなわち規模を拡大することです。マクドナルドやすかいらーくグループなど、全国にたくさんの店舗を展開するチェーン店がまさにこの構造です。(本著より)

価格を決定する際の基本的な考え方②『相場連動型』

 他にはない強み、付加価値がある商品は、「強気の値段設定」が可能になります。(略)「ダイソンモデル」がそれです。(略)高くても欲しいと思わせる魅力がある。それだけで利益率の高いビジネスは持続できるものです。(略)そのために必須となるのが、ほかにはない魅力。つまり、「アービトラージ」を掛け合わせることなのです。(本著より)


他人の欲求を見極める両面思考とは?

 他人が高く買ってくれる価値を見つけるために、もう一つ、知っておきたいのが「両面思考」という視点です。自分の選択や行動が、相手にとってはなんであるのかを常に考えることが、市場のニーズを捉えるためには欠かせません。シンプルな例としては、「自分の収入は、相手にとっての何なのか?」〜答えは「支出」。〜個人の「支出」という行動には三つの種類があり、「消費」「浪費」「投資」に分けられる。〜お金を出す時の満足感が高いのは、投資になる支出です。(本著より)

値上げの方法は三つある

一つは、”目に見える変化”をわかりやすくプラスする。二層じたてのケーキを三層にして100円アップとか。〜一見して違いが見えるわかりやすさが重要です。〜二つ目は、少し時間が必要です。新たにグレードアップ商品を追加して、定着したところで既存商品をやめる。〜三つ目は既存品にブランドをつけるという方法。例えば、「英国王室御用達」とか「〇〇品評会金賞受賞」とか、箱をつけることで値上げしやすくなるという。(本著より)

小さくすれば高くなる

 『マグロは一尾より切り身』の例では、高級マグロが10キロ10万円で取引されていた。でも店頭では100gあたり1,500円とか(この計算だと10キロ150,000円になる)。

 マグロ10キロを買える人は少なくても、10キロから100グラムに単位を小さくし、それを買い手がたくさんいるマーケットに流通させれば需要は増える。結果、需給バランスによってグラムあたりの単価が高くなるのです。
 シンプルなルールですが、「ものの単位を小さくすると、それを買える人数(市場)が増える。そして、市場の人数が多くなるほど単価は高くなる」(本著より)

 これは普段から当たり前のようにスーパーなどでやられているが、しっかりとした文章で形式的に書かれており、改めて「なるほど」と感じたのでメモした。

東京と長野で両親が暮らす実家の空き部屋を活用して民泊を始めたい

 具体的にプランニングするために考えるべきポイントは二つ。一つは、売上予測。ビジネスモデルの特徴を理解した上で、マーケットに合わせた視点で価格を設定し、売り上げの計画を立てていくということですね。もう一つは、投資額の決定。旅行者を泊めるための設備投資を、リターンとのバランスで考えていくこと。カギを替える程度の10万円未満の投資でいいのか、バスルームを新設するような300万円くらいの投資までやるべきなのか。それは目指す稼働ペースやそれによって見込める売り上げと組み合わせて考えていくと失敗がありません。(略)

 月にすると10泊くらいですね。10泊×2千円で月2万円。年間売り上げは24万円が見込めます。ベストシナリオでは倍の月20泊くらいでしょうか。すると年間売り上げも倍の48万円になります。ワーストシナリオでは2分の1の月5泊として年間売り上げは12万になります。(本著より)

 具体化することの大切さが目に見えてわかりますね。具体化は正確であればあるほど失敗を防げますが、あくまでも目安なので渋らずに一度出してみましょう。
 「あれ、案外お金かからずに行けそう」、「うわ、全然足りない。どこかから早いとこ借りなきゃ」になるのか。資金繰りが起業の倒産割合1位なので、甘く見ず、計画的にやりましょう。

投資にかけていい目安額は?

 投資に対するリターン、専門用語でROI(return on Investment)の利回りで考えるのが原則になります。(略)ちなみに不動産投資や企業の事業投資などで”良い投資”の一般的な基準とされるのが「8%以上」です。つまり、100万円の投資で1年後に8万円の利益が出れば収益性が高い投資と言われています。(略)  「3年で回収」を前提にしてみましょう。東京の普通シナリオでいくと、年間売り上げ24万円に対して3年で元が取れる投資額は72万円。より安全に保守的に考えれば、ワーストシナリオに沿って、年間売り上げ12万円×3年で36万円が投資にかけていい上限額になります。(本著より)

個人的に結構参考になりました。

「投資効果」と「投資利益率」

 目標値は曖昧にしない。

 〜空いている空間を活用したサイドビジネスを始める場合、元手はほとんどかからずに、リスクがとても小さいということがメリットです。しかしながら、それゆえに「どのくらい稼ぎたいのか」という目標値まで曖昧なまま、なんとなく始めてしまう傾向もある。これは実は危険です。
 一定以上の収入が生まれたら「税金」を支払う義務も生まれます。税金を見込まずにキャッシュフロー(現金の収入。支出の流れ)を想定していると、思わぬ通知に慌てることになります。キャパシティー以上にお客さんが来てしまった場合に対応できなくなるリスクも頭に入れておきましょう。(略)
 事業計画を立てる際は、どれくらい稼働できるのかを無理のないペースで算出した上で、相場から仮の単価を導き出し、「稼働ペース×単価」によって、大体の売り上げ見込みを出します(本著より)



個人向けの撮影サービスを始めたけれど集客がイマイチ。低コストで宣伝したい 

 > 「無料」という宣伝コスト。(略)あくまで集客目的なので「お客さんを呼び込む入り口」で機能させることがポイントです。同時に強調したいのが、一人一人に声をかける集客ではなく、「すでにたくさんの潜在顧客が集まっている場所」を探してそこを狙うべきだということ。実はホームページは、全世界に向けて情報を発信して誰かに見つけてもらう、という手法で、あまり効率的と言えません。(略)

 例えば、結婚式を挙げる人と契約して、披露宴の会場内で記念写真をたくさん撮る。後日参加者限定で閲覧できるURLを用意して、希望の写真だけ販売するとか。(略)「撮影は無料、買ったら有料」というモデル。(略)七五三など子どもの行事撮影で大手写真館などが取り入れています。「何枚撮っても無料」と言われると、気軽に申し込みたくなる。(略)著名人が来るイベントなんかだと、「ツーショット写真を綺麗に撮ってもらいたい」という人は多いはずです。さらに言えば、個人主催よりも企業主催のイベントがいい。記録や宣伝ツールとして写真を使おうという目的があれば、”消費”ではなく”投資”として利用を検討してくれます。(略)  いままで、コンセプトの差別化ばかり考えてどつぼにハマってましたが、お金の視点で考えるとシンプルに戦略が定まりますね。(本著より)

 ここの「撮影は無料、買ったら有料」というビジネスモデルも好きです(笑)それならお願いしやすいですし、写真を撮る側はいい写真をたくさん撮ればその分買ってもらえるからモチベーションは上がる。買う側も欲しい物しか買わなくて済むからお互いにwinwinです。
 この『無料ビジネスモデル』のアイデアは様々なビジネスにアナロジー(類推)できそうですね。ぜひ頭の片隅に入れておきましょう。

アクセサリー部品製造販売 ニッチ商品の製造・販売が軌道に乗ったところだが、さらなる成長に必要なことは?

 「モノ」でも無料モデル

 サンプルの提供で成り立ちます。寝具ブランド「エアウィーヴ」がまさにそれで成功しています。一流ホテルやトップアスリートへの提供で知名度を上げるやり方ですね。どこ(誰)に無料提供するのかがとても重要になります。(本著より)

3種類の「無料」がある

【1回無料型】

商品・サービス1回分を「お試し」として無料で提供することで、次の購買に結びつける。化粧品のサンプル、デパ地下の試食、スポーツジムの最初の月のみ無料など。(本著より)

【一定期間無料型】

当初は無料で提供し、ユーザーの満足度を上げるより良いサービスを有料で課金して提供する。ネットメディアやアプリサービスに多く見られるモデルで、クックパッド、エバーノート、Gmailなどがそうです。(フリーミアムかな)(本著より)

【永遠無料型】

初めからずっと無料で、商品・サービスを提供する。テレビ視聴、インターネット検索などがこれですね。(略)
 三つのモデルの違いは、「無料」というコストをかけて何を売っているか。実は、商品・サービスそのものを売っているのは、1回無料型のみです。(略)集客やブランディングのために、リスクが少なく、大きな効果を得られるのが「無料」というアプローチなのです。(本著より)

 永遠無料型では何を売っているかというと、本著ではフリーペーパーを例に挙げている。フリーペーパー発行側は企業の広告を掲載することで広告収入をいただき、商品はフリーペーパーの「読者」を商品として企業に売っている。つまり、街中によくあるフリーペーパーは、読者が受け取る分にはフリー(無料)だが、そこから読者が企業に対してなんらかのアプローチをすることを狙っているのである。

最後に

 今あるビジネスモデルを対話形式でわかりやすく書かれているため、スラスラ読みやすいのはもちろん、対話が終わった後にポイントをまとめてあるのでしっかりと自分のものになる。
 また何か具体的にやりたいことがなくても、これを読むことで自分の趣味や得意なことをお金に買えることができることに気づくだろう。

 ぜひ自分の得意や強みをお金に変えて、幸せな生活を送っていただきたい。