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【まねる力】天才はみんなやってる!?想像力を最大限に引き出すには【書評】


まねる力 模倣こそが創造である (朝日新書)
ピカソなどの天才はみなマネの達人!?




モーツァルトピカソは最初から天才だったのではない。いろんな人をよく見て、真剣にまねて、自分の元からあったものとどんどん掛け合わせることからスタートしていた。つまりマネの達人だ。

その『まねる力』はさらなる想像力を掻き立て、個性やクリエイティビティを格段に育て上げることができる。


まねることはみな無意識にやっていることが多いが、それを意識化することができればより効率的に自分の能力や価値を上げることができる。

では、「どうすれば意識させることができるのか?」
また、「『まねる力』の本質とはなんなのか?」




詳細

タイトル:まねる力 模倣こそが創造である
著者名:齋藤孝
発売日:2017/8/10
ページ数:新書208p
出版社:朝日新聞出版 (2017/8/10)
価格:新書778円、kindle648円
ISBN-10: 402273728X
ISBN-13: 978-4022737281


簡単メモ

(概要や詳細はAmazonページより参照ください➡︎まねる力 模倣こそが創造である (朝日新書)

  • 今後「生きる」ために必要な力は「段取り力」、「コメント力」、「まねる力」の3つ。


  • 『まねる』という課題を自分自身に与えることで初めて、先生のやっていることを真剣に見る・・ようになる

 そうすると、常に「何かこの人から盗めないか」という意識を持って、その人の技や振る舞いを見ることが必要になる。ぼーっとしていることがなくなる。
=「見取り稽古




  • モーツァルトも最初からすごかったわけではなく、ハイドンの曲を研究した。そして癖もわかった上で組み合わせ、自分のスタイルを作っていった。

⬅︎つまり、最初から天才だったわけではなく、徹底したマネから入っている。

  • ピカソもある時期に一緒に仕事をした人たちの技をまねて盗み、最終的にそれぞれのスタイルを自分の技としそれらを組み合わせていった

これはつまり、想像力が掛け算になっていく・・・・・・・・・ため、無限と言っていいほどの作品を生み出すことができる。

しかしピカソのすごいところはそれだけではなく、

ピカソはアルエの前に立ってずっと動かなかった。そして画家の一番大事なエッセンスを見抜き、やがてその画家よりもっとうまくやってしまうから恐ろしい。(藤田)つまり最もクリエイティブな人間であったピカソは、マネの達人であったと言える。(本著より)


  • イノベーションは組み合わせからできる。人が新しいものを考えるときはその人の脳の中にある記憶されたものを組み合わせている
    つまり、たくさんのことを貯蓄する必要がイノベーションには不可欠。




  • 教育者に大事なことは『この人のマネをしたい!』と思わせること。

まねるいい例としては池上彰さんなど。




  • シャドーイング(音を聞いてすぐ発音すること。)もマネのいい例。夏目漱石を音読した後、話し方などが勝手に付いている。



感想

 若い人がご老人を助けている場面やかっこいい先輩・上司を見て「いいな」と思ったことなど、心に響いたことは「マネしたい」と思うことは当たり前だが、意識して『まねる』ということをやっている人はごく少数だと感じている。

むしろ、意識して誰かをまねてしまうと「個性が失われる」「クリエイティビティが失われる」と言われることさえある。


 しかし本著では、「自分の個性やクリエイティビティを育むためには、多くの物事を見て、まねて自分と組み合わせていくことが大事だ」ということが書かれている。

 メディアアーティストの落合陽一さんも感性を磨くためには『鑑賞』することが大事だと述べていたが、作品を細部まで見て、感じて、作者は何を思ってこれを書いているのか、何を伝えたかったのか、など深く探っていく点では『鑑賞』も『(真剣に)まねる』もとても似ている表現だと思う。


 また、まねることに関してはリスクはない。まねてみて違うと思ったらやめればいいだけだし、むしろ「これは違うな」とわかることは自分の判断軸を強化することができるのでとても大切である。


 これを読んで、「ふーーん」で終わるのではなく、まずは意識的によく見る練習としてスマホのメモに<まねリスト>を作って、常に様々な人の良いところ、悪いところをメモすることから始めて見てはいかがだろうか。

想像以上の効果が出ることは間違いないだろう。





また、齋藤孝さんの著書『文系力こそ武器である』も大変オススメです。
higehigex.hateblo.jp